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て言うほど行ってない人間の

2019/沖縄国際映画祭②

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平岡祐太早見あかり松井玲奈、佐伯大地、有田駿介監督

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『女の機嫌の直し方』

ゆる~く見ると楽しめるかと。

 

〈ストーリー〉
『妻のトリセツ』で話題のAI研究者・黒川伊保子氏のベストセラー
『女の機嫌の直し方』を原案として連続ドラマ&映画化。
結婚式場で巻き起こる男女のトラブルを、男女脳の違いを分析した
最新のAI研究をもとに次々と解決していく。
なぜ女たちは不機嫌になるのか、どうして男たちはわかってくれな
いのか……
男女間には理解し難い深い溝があるけれど、お互いの感じ方や伝え
方の違いを理解して向き合えば、すべての男女がハッピーになれる! 
脳科学×結婚式!?》かつてないハートフルコメディが誕生します!


マジメに見てしまうとツッコミどころが多いけど(女は感情的だと
繰り返しつつ、終始理論的に説得している早見あかりは女やん、とか)
コメディだし姿勢をラクにして見ればいいと思う。
舞台挨拶でも、男性の過去の思い出・言動を女性は「信じられない」
とブーイング。でもそれで会場の笑いが起こるので、楽しめた。

 

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『 The Load Eagle 』(サハ共和国

映画祭ならではの1本って感じ。今回の一番の収穫。
観られてよかった。

〈ストーリーと作品解説〉
1930年のサハ共和国北部の阿寒帯林に老夫妻が住んでいた。
サハでは神様と崇められている「一羽の鷲」が早冬の庭にきた。
老夫妻はシャーマン(呪術者)を呼んで鷲が来た理由を聞く。
サハの冬湯平均温度よは寒いから鷲を家の中に入れてあげる。
鷲はイコン(イエスキリストの画像)の隣にある聖なる場所の
となりに座した。
静かな生活に満ちた毎日に突然おどろくべき事態が発生--------。

2018年第40回モスクワ国際映画祭・国際批評家連盟賞&受賞
ロシア映画クラブ連盟ディプロマ賞に輝く。
同年モントリオール世界映画祭芸術貢献賞受賞。ロシア連邦
サハ共和国サハフィルム会社作品。


世界一寒い国。雪深い土地。ポツンと一軒家。と小屋。老夫婦。
美しいシーンが続く。
サハ共和国の映画なんておそらく初めてだと思うから、老夫婦がベ
テラン俳優なのか、日本のドキュメンタリー映画によくある一般人
なのかわからない。
でも。
ちょっとネタバレになるかもしれないが、ラストの少し前、妻が
立ったまま、表情がまったく変わらないままの長回しで、涙を流す
シーン。震えた〜。名女優だ。
これはもう。。。見てよかった。

舞台挨拶は監督と、応援芸人の相席スタートが登壇。
監督は沖縄に来てすぐに泳いだとか。なんせ寒い国、一番寒い時は
マイナス65℃で、フツーに寒い日でもマイナス50℃だそうだ。
映画アイデアは数年前からで、2ヶ月で撮ったけどスポンサー探し
や編集作業に2年ほどかかったとか。
しんみり、いい作品だった。

 

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『 BIKEMAN 』(タイ)


おもしろかった。バレてのドタバタは各国定番?

〈解説〉
タイコメディ。
主人公はバイクタクシーの運転手をしているが、家族に心配をかけ
ないように銀行員であると嘘をついています。
しかし、銀行員の仕事をしている元同級生や知り合いに会い、その
秘密がばれないよう奔走するドタバタコメディ。


タイでは、銀行員は家から制服着ていくん?とか、制服っぽくした
服を着てたらなんか違反とか違法では?とかいろいろ疑問が。
でも楽しかった。

監督はお笑い番組の脚本も書いているとか。
お客さんに笑ってほしい、幸せになってほしいとの思いだとか。
バイクシーンが多くて、道路は人も車も多くて危ないので主人公に
やらせたくなかったが、スタントマンにやらせつつtも主人公も少し
運転シーンをしたとか。こわっ。

 


『 列車街 』(スリランカ)

カラフルな映像に目を奪われる。
残すべき記録。

〈作品解説〉
スリランカにある列車街では、様々な場所から集まった人々が線路の
両脇に住居や店舗を構え、新たな人生を歩んでいる。
その歴史は100年前に遡り、数世代にわたり住み続けている家族もいる。
映画はこの人たちの人生を記録する。スリランカの都市部の発展によ
り、列車街はなくなりつつある。


時々テレビで見る、列車ギリギリに商売をしているアジアの風景。
この映画の人々は、ここに住んでいて、ここに住まざるを得ない。
国が転居を推奨しても生涯ここに住み続けたいという人もいる。

「この混沌とした美しさを、毎朝見るのが僕は好きだ」
みたいなセリフは、家を出て線路を歩き、通学する少年のもの。
冒頭の少年のナレーションの字幕を見いってしまうが、いつも思って
いたことを素直に言ったのか、監督等に聞かれて改めて自分の住む
列車街のことを考えたらそうだ、自分はこの風景が好きだ、と感じ
たのか。と、私も楽しく考えた。
「混沌とした美しさ」・・いい表現だなぁ。どっかで使いたい。

結婚式。
「家を出る時間は占いでなく、列車の時間で決める。そうでないと
家を出てすぐに列車が来たら台無しだからだ」
ん、日本人にはピンとこない。
こちらは結婚式当日には、花嫁が自宅で衣装を着て、身内とかが
ついて家を出て、新郎宅へ歩いて向かうという風習なのか。
で、列車街に住んでいない大多数の人たちは、家を出る時間を占い
師にゆだねるのか。といった風習がわかって興味深い。
きれいな花嫁の出発シーンだった。

選挙前には候補者が口を揃えて、環境を改善すると言う。
選挙が終われば実行しない。この繰り返しらしい。どこも同じかも。
映像が終始、カラフル。人々の服装が明るくて色とりどりなのだ。
社会問題の映画なのに、そのカラフルを見るのも楽しい。

こういう記録映画は貴重だ。だけどスリランカでは撮るのが難しく
(スポンサーとかつかないのだと思われる)、だから吉本興業と作って、
上映できて良かったと監督が舞台挨拶でおっしゃった。
そうだよねぇ、後回しになっちゃうよねぇ。
列車街も少なくなっているらしいけど、歴史として重要なのにねぇ。

 

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『 ザ・フェイタル・レイド 不義の戦い 』(中国/香港)


アクションはすごかった。

〈ストーリー〉
20年前、タン刑事とフォン女警視、ブラッキーと突撃隊員たちは
秘密任務についていた。
香港を経由してマカオに行こうとするマフィアたちを追っていた。
またマフィアたちと激しい銃撃戦になり、結局突撃隊員たちは作
戦中多くが死傷し、ブラッキーは行方不明となった。
しかし秘密任務であったため、マカオ警察と香港警察はこの事実
を認めず、当時死んだ突撃隊員たちには賠償金すら与えられず、
そのことをタンとフォンはずっと気にしていた。またその遺憾を
胸に抱いて20年過ごした。
20年後、タンとフォンは香港警務処の女性副所長と4人の女性警官、
アルマ、ジッハン、シェリア、トンユーの警護のために再びマカオ
に戻る。だが彼らを待ち受けていたのは20年間行方不明だったブ
ラッキーと武装勢力たちだった…


女性たちもめっちゃかっこいい。
ただ、日本の俳優でないし20年前と現在で余計に、誰が誰だかわか
らなくなるし、なんでそうなるん?と私は事情がのみこめず。
まぁ、アクションを楽しむにはいいかも。

舞台挨拶では、マカオに過去にない大型台風がきてロケ地のセット
がやられ、フェリーで1時間ほどの香港に移して再開したとか、マ
カオ返還から20年なので、20年の間の出来事を描きたかった、と。
そうか、20年かぁ、としみじみ。

 

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『 ORION ボクは、子役 』(日本)


はい、考えたらダメっす。


〈ストーリー〉
野性爆弾くっきーが独自の世界観で企画・監督する連続ドラマ第2弾!

コウちゃんは大好きなおばあちゃんと折り紙を折る時間が一番幸せ。
そんな穏やかな時間を脅かす怒りんぼのママ。コウちゃんはママの夢
を叶えるために子役レッスンに励み、ついにオーディションのチャン
スを掴む。
ママの夢に一歩近づき、コウちゃんはふと気付く。ボクの夢は…?


もう、めちゃくちゃ。
耳、引きちぎられたり、顔、剥いだり。流血シーン多くて衝撃的。
これはナニ?考えたら、あかん。