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て言うほど行ってない人間の

哀れなるものたち

©2023 TIFF

 

奇妙で、不思議で、美しくて。

 



『 哀れなるものたち 』(イギリス)



〈あらすじ filmarksより〉
天才外科医によって蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る。時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる。
鬼才ヨルゴス・ランティモス監督&エマ・ストーンほか、超豪華キャストが未体験
の驚きで世界を満たす最新作。




東京国際映画祭でも上映されていて、観られなかったけど興味が。
移植とか、奇妙系では『私が、生きる肌』を思い出すも全然違う。
内容が濃くて見ごたえがあった。
ただ、上記あらすじもだし新聞等あちこちで「成長」という言葉が判を押したように並べられ、どういう成長だろうかと期待しすぎた。
成長、というキーワードを知らないほうが私には良かったかも。
主人公ベラの、生まれ変わった最初のほうの歩き方や表情、ラストに近づくにつれてのそれら、の違いがすごくて。やはり後者がイイ。
娼婦をしながら医師を志すという物語の発想がおもしろかった。

そして、音楽がイイ。
弦楽器とかでグリッサンド奏法みたいな、メロディともなんともつかないようなブキミな感じが映像と合っていた。

やたらと性的言動やシーンが多いのは、なんだかなぁ。
誰トクなんだ。女性だって好むのはあっても、この映画は男性目線じゃないのかと個人的には思った。