2019/京都国際映画祭①

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奈緒渡辺大知、玉田真也監督

京都国際映画祭・ 10/17~20開催。

古すぎる携帯画像ですみません。

今回はたまたま、鑑賞作品はすべて日本映画。

 

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『 僕の好きな女の子 』

 

おばちゃんが見ても、うーん。

 

〈作品解説〉
芥川賞作家・又吉直樹が2017年に、別冊カドカワ特集号のために
書き下ろした恋愛エッセイ「僕の好きな女の子」を、新進気鋭の
劇作家・映画監督として活躍する玉田真也が長編映画化。
「理想の女性」に対する主人公の逡巡と葛藤。「恋愛関係」では
なく「恋愛感情」そのものを抽出する痛くて切ないエピソードの
数々。
誰にでも思い当たる節のある、恋をする人間のみっともなさを、
リアルな会話劇として鮮明に描き出す。
原作者・又吉直樹の市井の人々を肯定する優しい目線と、監督・
玉田真也の空気を鮮明に切り取る緻密な脚本・演出。
世の中にに溢れる「恋愛映画」とは一味違った、非キラキラ系・
青春恋愛コメディ。


ひとこと、「なんで男ってこんなんが好きなん」である。
男子が見たらいいドラマなんだろうか。。。

 

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『 解放区 』

 

だれトクの映画?とイライラしたが、余韻がすごい。

 

〈解説〉
ドキュメンタリー作家になる事を夢見る“未満”の青年は、先輩ディ
レクターとの理不尽な上下関係や被写体との接し方に悩みながらも、
小さな映像制作会社で働きながら未だその途中である。
夢を語り理解を示してくれる恋人もいるが、ある現場で先輩の取材
姿勢に憤りを爆発させてしまう。
職場での居場所を失った彼は、新たな居場所を探すかのように、か
つて出会った希望を見失った少年を取材する為に大阪、西成へと向
かう。しかし、少年の行方を掴む事は出来ない…。
1人で問題に向き合えず、東京で取材した引きこもりの青年を呼び
つけ、行きずりの女性に愛を語り、誠実さに欠ける取材を続ける。
少年を探しながら街を彷徨う日々。
そして、自らの弱さと甘さがもたらした結果から、一歩また一歩と
後戻りできない道に迷い込んでいくのだった。

 

特に前半はもう、ダレトクの映画?なんかいや。見るのやめよう
かな、などと思った。主人公がクズというのかクズ寄りというか。
しかし終盤で、裏話や撮影エピソードを聞きたいと思った。

いわくつきの映画だと知った。
大阪市から "大阪アジアン映画祭のために" と助成金を受けて作成
したが、脚本がOKだったはずなのに、当の大阪市からNGが出たと。
西成区の描写や統合失調症という言葉、ドラッグ描写等がどうやら
ダメだったらしい。え、脚本段階で言えばいいのに。

でも西成のそのままを描きたいと助成金を返して完成させたのが
6年も前。大人の事情で5年も公開されずに映画祭等で細々と上映、
やっと公開されると。そうだ、私も2014年の東京国際映画祭でこ
のタイトルは知ってたんだ。

監督が主人公を演じている。実はオーディションで何人も候補が
いたが、西成に住んで肌で感じて演じてほしいという希望をほと
んどの人が「いや、役者だから現場に行ったらできるんで」と拒
んだそうだ。えー、人気若手俳優だってけっこうそういう努力し
てるニュースはあるやんね。
撮影の日が迫り仕方ないので監督がすることにしたんだとか。

撮影から6年もたったことで、この映画は西成の記録映像という
貴重なものになっている。
あいりんセンターという職紹介の施設は労働者の高齢化により閉
鎖、ほかにも今とは違う西成が映っている。人々がガラケーで通
話しているのもかえって新鮮だ。

やっとこさの公開。いろいろと考えさせられてしまう映画。


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『 喝 風太郎!! 』

 

特に1話目、ラストがよかった。

 

〈解説〉
長年の修行を終え、ボロボロの袈裟に身を包み町へ降り立った僧・風
太郎。大酒を食らい、大の女好き、破天荒で非常識、かつ自由勝手で
横暴なこの男に、出会う人はみな振り回されてばかり。だが、彼らは
思いのまま生きる風太郎といると心が解きほぐれていく――。
現代の悩み迷う人々を叱り人生を導いてくれる、実践したくなる修行
エンタテイメントです!
サラリーマン金太郎』『俺の空』の本宮ひろ志の傑作漫画を、破天
荒な僧侶役で市原隼人を主演に迎え、『あいが、そいで、こい』の柴
田啓祐監督が待望の映画化。


私はコミック未読。
3本立てのようなストーリーが、実は同時進行しているので時系列を
戻しながら展開され、互いが絡んだ事情も明かされていく。
それぞれの主人公の悩みや切実な生活があるのだが、特に最初の会社
員。パワハラに耐え、家族に疎外され、でもそこから逃げる準備はし
ている。最後はスカッとするのかと予想していたら、意外な結末。
いや、そういうもんかも、と妙に納得。これがリアルかもしれない。

寒い時期の撮影だったそうで、裸足に下駄はきびしかったとか。
舞台挨拶で市原隼人が、日本がどうやって回っているかとか、いろ
んな角度からの見かたとか作品から教えてもらった、人生について
考えさせられた、などと言っていた。
2回、3回と鑑賞すると、もっと深く見られると思う、と監督も。

都合よく描いてる部分もあるんだけど、やはり考えさせられるなぁ。

 

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草間彌生∞INFINITY 』


私たち・鑑賞者側の手のひら返しに唖然。


〈解説〉
70年以上にわたる芸術活動の中で、独自の芸術を表現し続け、世界で
最も有名な芸術家の1人となった草間彌生
第2次世界大戦下の日本で暮らした過去、芸術への情熱を理解されな
かった家庭環境、芸術界における人種差別や性差別、自身の病など、
数々の困難を乗り越えながら様々な分野で輝かしい功績を残し、今も
なお創作活動に全てを捧げる人生を送る彼女。
幼少期からアメリカへ単身で渡るまで、そしてニューヨーク時代に苦
悩しながら行った創作活動と、当時それらの作品が国内外でどのよう
に評価されたのか、知られざる過去を捉える。


有名な芸術家で、水玉モチーフがすぐ浮かぶけれど、詳しく知らな
かった人。若い頃は女性が認められていない時代に単身ニューヨーク
に渡る勇気に礼賛。
ヌードとか、出身地では誹謗中傷の嵐で「松本の恥」とまで言われた
とか。彼女が切り開いてきたさまざまなことがすばらしいけど、有名
になったら"地元の宝"みたいに持ち上げる風潮っていったい、と考え
てしまった。


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『 クソみたいな映画 』


石田作品にハズレなし?


〈解説〉
NON STYLE石田明が、長年あたためていた渾身の物語。
人間の汚さ、美しさに焦点をあて、観客を狂気と感動のうねりに引
き込む!
スクリーンに上映されている映画がコメディからシリアスに、さら
には観客が事件の当事者になっていく、映画館内パニックムービー!
物語が現実に、現実が物語へと行き来するパラレルワールドにこの
作品を観ている一般の観客が脳内で迷子になり
「私も物語の当事者?」と錯覚を起こすこと間違いなし!
「もしかしたら、あなたが殺したのかもしれない」見て見ぬふりを
する現代社会に、無自覚の罪を突き付ける作品です。


途中で「ヤられた。なるほど」という転換があるストーリー。
以前に見た石田作品は笑いっぱなしで、今作はそんなに笑いはない。
けど、よくできた話で、私は好きだなぁ。


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大九明子監督、応援芸人の空気階段


『 甘いお酒でうがい 』


黒木華助演女優賞モノ!!


〈解説〉
じろう(シソンヌ)が長年演じてきた代表的登場人物の一人である「川
嶋佳子」。彼女が日記を書いたなら…と描かれた小説『甘いお酒でう
がい』の映画化。
40代独身女性が何気ない日常を綴った1年5ヶ月の日々。恋、亡き母、
人生…。彼女が書き留めるのは誰でも覚えのある人生の悲哀と日常に
ちりばめられている小さな喜び。
じろう(シソンヌ)の卓越なる感性と言葉の世界を、様々な世代の女性
の生き様を描いてきた大九明子が演出。

 

日記風の流れは、寝そうになるけど切ない感情も沸き上がる。
うらやましいのは、若林ちゃん。黒木華演じる同僚というか後輩と
いうか、な若林ちゃんが良すぎる。こんな人が職場にいたら、とう
らやましい。
この映画はなんせ若林ちゃん。若林ちゃんがイイのだ。