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て言うほど行ってない人間の

2021/大阪アジアン映画祭

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3/5~14開催。
しばらく行っていなかった映画祭。
6年ぶりに2本のみ鑑賞。

 


『 中国女子バレー 』(中国/香港)

ずっと「へ」の字口のコン・リーが、シブかっこいい。


〈解説:映画祭サイトより〉
文化大革命後、改革開放路線へと舵を切った1978年から始まり、
日本で開催された1981年のワールドカップで中国女子バレー国家
代表チームが優勝するまでの奮闘、その後の低迷を経て、2016年
リオデジャネイロ・オリンピックの準々決勝で再浮上するまでの
紆余曲折を描いた実話ベースの作品。
ラブストーリー、コメディ、アクションと幅広くこなしてきた
ピーター・チャン監督が遂に所謂「スポ根もの」に手を出した。
新しい挑戦をしたかったのか商業的な意図だったのかは不明であ
るが、よく練られたカメラアングルで話の流れを上手く盛り上げ
る手法はいつもながらのピーター節。とはいえ、やはり出資者の
意向か、大陸の観客好みの画の作り方に寄せ気味な感は否めない。
メディアからの「タイトルは『郎平伝』にすべきだったのではな
いか」との厳しいコメントに同意する。郎平は中国女子バレーボ
ール史にとって不可欠の存在ではあるがフィーチャーしすぎの嫌
いもあるし、コン・リーの看板女優度が高すぎる。ここにも商業
的下心が臭う。
それにしてもバイ・ランは流石に郎平の実の娘だけあってどこか
面影もある。現役の郎平をオンタイムで知る者としてはノスタル
ジックな気分になる作品であった。[ソフィ・ウエカワ]

 


3部構成で、1980年もフツーに感動モノとして見れたけれど、第2
部といえる30年後がドラマチック。
現役の頃、練習サポート役?の男子に「監督を目指しなさいよ」
なんて言ってた女子選手の郎平は米国留学の末、米国の監督に。
その男子は中国女子の監督になり、試合前に再会。友情にジーン。
米国が勝ったことで郎平監督が中国から非難され退任。
中国が優勝から何年も遠ざかり、その男性監督が退いて郎平を推薦
し、数年後に中国女子の監督へ。リオ五輪に向けての第3部もめちゃ
ドラマチックや~ん♪
そして対ブラジルはフルセットに持ち込んで悲願の優勝へ。涙、涙。
映画になると、その主役の国を応援してしまうねぇ。
1980年は日本の画像もけっこう出たけどその時代を知らないし。
説明が長くなるので、一見にしかずな作品。見てよかった。

 

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クロージング作品
『 アジアの天使 』(日本)


まぁまぁおもしろかったけど、ちょっと期待はずれ。


〈解説:映画祭サイトより〉
ひとり息子の学(8)を持つ青木剛池松壮亮)は、病気で妻を亡く
し、疎遠になっていた兄(オダギリジョー)が住むソウルへ渡った。
日本から逃げるように。 「韓国で仕事がある」と兄から告げられて
いた剛だったが、兄の生活はその日暮らしで貧しく、想像していた
ものとは違った。ほとんど韓国語も話せない中、剛は怪しい化粧品
の輸入販売を手伝う羽目に。 一方、ソウルでタレント活動を行って
いるが、市場のステージで誰も聞いていない歌を歌う仕事しかない
チェ・ソル(チェ・ヒソ)は、所属事務所の社長と関係を持ちなが
ら、自分の歌を歌えない環境やうまくいかない兄や妹との関係に心
を悩ませていた。 しかし、その時彼らはまだ知らない。 事業に失敗
した青木と兄、学たちと、資本主義社会に弾かれたソルと兄、妹た
ち ── どん底に落ちた2つの家族が共に運命を歩んでいき、奇跡を
目の当たりにすることを…。

監督を務めるのは、『舟を編む』(2013)で日本アカデミー賞監督
賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(20
17)でアジア・フィルム・アワードのアジア最優秀監督賞を受賞す
るなど国内外から高い評価を受けている石井裕也。本作では、石井
監督が絶対的な信頼を置く池松壮亮を『映画 夜空はいつでも最高密
度の青色だ』に続いて主演に起用。そして池松の兄役を、石井監督
作を含む数々の作品に個性派俳優として出演し、韓国でも絶大な人
気を誇るオダギリジョーが演じる。韓国映画界からは、長編初主演
作『金子文子と朴烈』(2017/OAFF2018オープニング作品)で圧
倒的な演技を披露し、『アワ・ボディ』(2018/OAFF2019上映)
で第23回釜山国際映画祭「今年の俳優賞」を受賞した実力派女優、
チェ・ヒソが参画。また、撮影監督にキム・ジョンソン(『ムサン
日記〜白い犬』(2010))、音楽監督にパク・イニョン(『嘆きの
ピエタ』(2012))が参加するなど、95%以上のスタッフ・キャ
ストが韓国チーム、オール韓国ロケに挑んだオリジナル作品となる。
2020年2月から3月にかけての撮影では、コロナによる懸念事項が
次々生まれるなか、スタッフたちの努力により奇跡的に無事クラン
クアップできたという。
それぞれが心に傷を持つ、日本と韓国の家族がソウルで出会い、新
しい家族の形を模索する人間ドラマ。誰も見たことのない「アジア
の家族映画」が誕生する。
2021年内、公開予定。

 

オダギリジョーは飄々とした兄が適役で良かったが、観客の男性が
ワハハワハハ笑っていたほどには私はおかしくなく、テンポも間延
びしているし、自宅だったら早回ししてしまう、映画館で見るべき
映画だなと思う。通好みなのかも。