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て言うほど行ってない人間の

ファヒム パリが見た奇跡

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お父さんの、自国とパリでの落差が悲しい。

 

『 ファヒム パリが見た奇跡 』(フランス)


〈あらすじ Yahoo!映画より〉
チェスの才能に恵まれた8歳の少年ファヒム(アサド・アーメッド)は、
家族が反政府組織に属していることやチェス大会での連勝に対する
嫉妬などから脅迫を受けていた。危険を感じた父親は彼を連れ、パ
リへ逃れる。政治難民として政府の保護を受けようと奔走するなか、
ファヒムはフランス屈指のチェス・コーチであるシルヴァン(ジェラ
ール・ドパルデュー)と出会う。
彼の指導を受けながらチェスのトーナメントを目指すファヒムだった
が、政治難民の申請を移民局に拒否された父親が姿を消してしまう。

 

 

そんなに評価が高くなさそうだけど、めっちゃよかった〜。
でも、どこかのコピーが「強制退国を免れるためには優勝するのが
条件」みたいにあったけど、ちゃうやん。
優勝してからコトが動くんやん。

ファヒムのお父さんはパリに来てもいい仕事は見つからない。
友人もいっぱいできてフランス語を早く覚える息子にはイラつか
れ、家事も生活もせいいっぱいで、疲れて老けた、いかにも貧乏
な難民でさえない顔をしている。
でも回想シーンでは、部下に尊敬されるしっかりした上司でカッコ
よく、なんかすごくイケメンに見えるのだ。自信というものはこん
なにも外見を変えてしまう。それを演じ分けられる俳優がすばらしい。

核はチェス教室の仲間たちと先生とのところ。同年代の生徒たちが
皆、ファヒムを好きで家にも泊まらせる。ファヒムはあまりいい子
じゃないけど魅力的なんだな。
ウソの通訳とか難民認定の裏側も勉強になった。実際あぁなんだろう。