2015/沖縄国際映画祭③

TV DIRECTER'S MOVIEのプログラム。
沖縄国際映画祭第2回から始まった、吉本興業と放送局の共同制作
映画の数々。イオンシネマなどで全国上映されるものが多い。

 


『五つ星ツーリスト THE MOVIE〜究極の京都旅、ご案内します!!』
(読売テレビ)

映画版のあらすじは・・
ドラマと同じく、舞台は“サンセットツアーズ”の窓際部署。京都を
訪れたドキュメンタリー監督の外国人ハンスが、旅行会社の日常も
撮りたいとやってくる。ちょうど紅葉〈高月彩良〉が案内する後輩
カップルの京都旅行に同行するが、ラブラブに見えたふたりの関係
が危ういようで・・。
トラベルマスターの異名を持つ高瀬京香〈渡辺直美〉が活躍するド
ラマ。いつもの山本裕典寺島進に加え、栗原類なども登場する。


登壇:渡辺直美高月彩良ロバータ島崎敏樹監督

映画化の話に、監督は「マジか。ぜってぇ無理、と思った」
連ドラの撮影も進行中なのに(この前日に最終回放送!)同時に
映画もなんてありえない・・・「でもどうにかがんばった」
渡辺「時間がないし、ドラマもほとんどワンカット一連で撮って
るし、セリフも死ぬほどがんばって覚えました!」
続けて「ドラマ12話は同じメンバーで、団結力があって乗り越え
られた。アドリブが止まらなくて、寺島さんなんてセリフほとん
どアドリブで、テキトーなんですよ」
映画のタクシーのセリフもアドリブだとか。
監督がいつもカットをかけないらしく「お弁当食べるシーンも、
ハンスの質問がアドリブだし、それに答えたのにカットかからない!
終わらないからブロッコリー食べたあとにカマボコをなめてた。
『カマボコはなめるのが一番おいしいんです』ってずっとベロベロ
なめてたのに、そのシーン切られてる!」

高月さんは実年齢が17歳なのに紅葉は24歳の役ですね。(エーッ)
「はい、でも年齢を意識した役作りはしていません。紅葉はこど
もっぽくて、はしゃいだりするキャラなので」
渡辺直美について聞かれると「直美さんはすごくおもしろくて…
なんて言ったらいいかわかんないんですけど、ホントおもしろい
んですよ!こんなおもしろい人初めて〜!」と、ハンパなさそう。

沖縄について渡辺直美は「ジーマーミ豆腐が大好きで!居酒屋行った
らいつも4つは頼んじゃいます。東京には売ってないので今回たく
さん買って帰ります!」
今度は京都でなく、沖縄版の五つ星ツーリストもどうですかと問わ
れると「やりたいですね、でもお金がない…それに、このドラマで
京都の歴史などセリフ覚えるのすごく大変で…それを(監督を指して)
コイツが、コイツがね!ヒトが一所懸命覚えたのに翌日にセリフ変え
てくるんですよ!殺す!!」 客席に笑いが。

監督をコイツ呼ばわりして殺すって…監督も共演者も笑ってた。
渡辺直美はきっと、誰からも愛される人なんだろうなと感じた。こ
の舞台挨拶もずっと彼女が仕切る感じで、元々俳優じゃないのに監
督をコイツ扱いできる若手なんてそうそういないだろう。でもたぶ
ん、監督クラスの方々もムッとしないと思う。私は彼女のファン
じゃないし詳しくもないが、これを見て、きっとどこでも好かれる
ムードメーカーなのだろうと思った。

で結局、京都だけでもセリフが大変だからもしヨソ版するとなった
らまた大変、とのこと。ホント、京都の名称案内や紹介のシーンが
長回しでやたらあったので、俳優は苦労するだろうな。
私はドラマを見ておらず、この映画祭で見るにあたってテレビは最
終回のみ録画して後日鑑賞した。最初から見ればよかった〜。
映画版も、ドラマ事情を知らないとちょっと前半は間延び感もある
けどおもしろかった。
歴史等の知識以外のセリフがほとんどアドリブだとあとから知ると、
お弁当のシーンとか思い出し笑いしてしまい、楽しい。


Mr.マックスマン』(テレビ朝日

千葉雄大主演のヒーローアクション?コメディ?・・・
局アナ3年目の主人公。仕事は失敗ばかり、同じ局勤務の幼馴染み
に恋心を抱きつつも進展しない。ある日、ロケ中に拾った謎のガラ
スを触ると妙なパワーが宿り、それを眼鏡にして身につけるように。
以来、事件が起こると父とともに昔好きだった“マックスマン”を名
乗って解決する。そしてある政治家の疑惑を示した眼鏡は、15年前
の父の事故死の真相をも引き寄せる。


登壇:千葉雄大田村亮(ロンブー)、増田哲英監督、Mr.マックスマン

映画祭の最大の「キャアァ〜!!」は、斎藤工とここでの千葉雄大
私は名前くらいしか知らなくて、映画でもホンモノでも「おこ
ちゃまにしか見えない・・」なのだが。この時の衣装も、センスな
いオバチャンの私がナンだが、これってイケてるの???昔のおば
ちゃんパジャマみたいな柄の上下みたいなのに、ジャケットとは言
えないのか言えるのか、カーディガンのような上着。まぁイケメン
ならなんでもいっか。

真打ち登場の前に、マックスマンが出ていろんなポーズを長々と。
これは千葉雄大本人?と客は期待しただろうが別人だった。
挨拶開始から少しして、田村亮が「ちょちょ、ちょっと待ってくだ
さい。さっきからマックスマンが、隣で息シューシュー言ぅてるん
ですよ。マスク見ても空気穴とかないみたいやし、すごいしんどい
んちゃうかと」
マックスマンスーツはふなっしーよりもかなりキツいらしく、ゼー
ゼーな彼は声出さないキャラで手で「そ、その通り」みたいなジェ
スチャー。ではフォトセッションの時間まで下がっていてもらいま
しょう、となり楽屋へ。「俺が言ぅて助かった〜って感じやん、
めっちゃ嬉しそうにすぐ引っ込んだやん!こんなにサッサと?」
会場笑い。そして3人に。

舞台挨拶は上映後だったのだが、なんと登場前に、3人は客席で
観客と一緒にこの映画を見ていたのだとか。「えぇーっ!」「キャ
アァ〜♪」女子たちザワザワ。この無料上映券ゲットのために数
時間前から劇場前は長蛇の列だったしなぁ。

映画の発案やキャスト起用について
監督「アメコミなどは多いが、日本では新しいヒーローものは生ま
れにくい。こどもから大人まで楽しめるヒーローものがひとつくら
いあっても良いのではと思って作った。千葉さんはヒーロー出身者
だしコメディもできると思ってお願いした」
田村亮は「こんな金髪のプロデューサーなんていませんよね、大丈
夫なんですかって聞いたらそのままでいいってことでした。僕はガ
ミガミ怒る役。昔の嫌なプロデューサーを思い出してやりました」
ふたりはバラエティ番組で一度会ったくらいだとか。

千葉「あまり苦労した点などなくて、見えないものに対して演技
してたから難しいかと思ったんですが出来上がったの見たらちゃん
と繋がっていて、俺スゴいなって〜」すかさず田村亮が「そんな
自画自賛するな!!」あぁ、すみません…
マックスマンと似ているところは、の質問に「ガタイも違いますし…
でも僕、脱いだらスゴ…」田村亮「だから自画自賛やめなさいって!!
脱いだってスゴくないやろ」あぁすみません、はいスゴくないです…
映画の、すぐガミガミ怒る役通りですぐ横やり入れてた田村亮

最後に、再びマックスマンが登場して4人でフォトセッション。
物語はコメディありアクションあり、ちょっとミステリーも絡んで
いてなんでやねん、なありえへん展開多いけど楽しいし見ごたえが
あった。ワタシ的には、なだぎ武が一番ツボだったな。


『ぼくが命をいただいた3日間』(テレビ東京

子役を主人公に、ベテラン俳優たちが脇を固める食育もの。
東京に住む小学生の主人公が、初めて訪れた父方の祖父母宅の田
舎。虫のいる朝とりキャベツや、鶏を自分たちで絞めて食べるこ
となどに驚いて最初は拒絶するが・・。

登壇:若山耀人、平祐奈高橋和也松原智恵子工藤里紗監督

監督「3才の息子が、“いただきます”は言うが形骸化していた。食
べている肉がもともとは“牛さん”なんだと教えてから意識が変
わったことから、この作品を企画した」
おばあちゃん役の松原智恵子は「おじいちゃん役のでんでんさん
が、薪割りがとても上手で虫を口に入れるのもとても自然でした」。
私も鑑賞して、祖父役の顔で「でんでん?」と思ったが、薪割りが
日常のようにスパーンスパーンと簡単そうだったので、現地の人か
なと思い直した。でもあのベテラン俳優だったのでびっくり。

キャベツや油揚げをザクザクと切る、干物を焼く、卵液をジュワー
と流して巻いていく、鶏肉を揚げる、などなどのシーンと音がド
アップの映像で映し出されてめちゃくちゃおいしそう。フードコー
ディネーターががんばったんだろうなぁ、と絶賛したくなる作品だ。
松原智恵子が「ほんっとうにおいしかったんです!」と言うと皆が
うんうんと頷いていた。主人公の若山耀人も「おしんこと、朝に
一緒に獲ったキャベツのお味噌汁…それが特においしかった」。

少年と出会う美少女役には平祐奈平愛梨の14歳違いの妹で、ほん
とキレイでスクリーン映えもバッチリで、本物もめっちゃ美しい〜。
ご両親が沖縄出身だそうで、沖縄独特の食に対する言葉を知ってい
ることもしっかりと話していた。
映画では祖父役が坂田利夫で、それがおもしろかったなぁ〜。

話の設定や展開はちょっと苦言を呈したいのだが・・料理はとても
おいしそう。お腹すいているときに見てはいけない映画。


『 田沼旅館の奇跡 』(TBS)

キングオブコント歴代王者が全員出演のコメディ。
旅行雑誌の女性記者は取材でなじみの旅館に泊まるが、ここの主
人はもう廃業を決めていた。最後の宿泊客もそれぞれ仕事最後で
帰郷、親子最後、夫婦を最後、犯罪が今夜で時効など、アンハッピー
な者ばかり。ところがあるコトを発端に「奇跡が起こる!」と記者
が発奮し周囲をたきつける。

先に言っておこう。これはイイ!公開されたらぜひネタバレ検索せ
ず鑑賞してほしい。前半でもう「あー、これがこうなってハッピー
エンドになるんだろ」とわかった気になるが、そんな単純じゃな
いのだ。どんな結末が待っているのか、お楽しみに。

登壇:夏菜遠藤久美子バッファロー吾郎、ロバート、シソンヌ、
井手比左士監督


この舞台挨拶、上映後にしてほしかったなー。
コメディだけどハートウォーミングな作品で、人生に疲れたときや
夢にくじけそうになったとき、ぜひ見てほしい、すごく元気がもら
えるから、みたいなことを記者役の夏菜がここで何度も言っていた
から。そんなに強調するの?どんな話?と「??」だった。見てわ
かった。バリバリにフィクションなんだがすごく良くできていて鑑
賞後に本当に元気が出る。
だから、上映後に彼女の言葉をしみじみ味わいたかったと思う。

でも基本コメディなのでけっこう笑いが続く。現場もすごく楽し
かったようで、舞台挨拶はなんか身内で楽しんでてめちゃくちゃみ
たいな感じ。ひとりずつのコメントで、シソンヌのじろうが「えー
そうですね、」とかなり上ずった声・・誰?周囲から「これ、遠藤
さんのマネだそうです」(全然似てへんわっ!)遠藤久美子苦笑い。
そこから、女将役の遠藤さん○○はいかがでしたかーなど司会が振
るたびに「○○はー・・」誰!?と思ったらじろう。「いいかげん遠
藤さんのモノマネやめろよ!」が3回くらい続いた…でも笑える。

肝心の遠藤久美子は「夫役の東京03の角田さんがカッコよくて…」
芸人一同ザワつく! 「あ、皆さんがカッコ良くないってわけではな
くて!!」会場に笑いが起こったが、角田晃広?カッコいい?これも
「??」だったので上映後に聞きたかった。見たら…おぉ、ホント
だカッコいい。顔がイケメンとかじゃなくて(失礼!)時々亭主関
白な態度やセリフに「なんだコイツ」になるものの、なんかカッコ
いいのだ。普段エラそうな男性がイヤでも、それが許せるような
人ってたまにいるだろう。(仕事のボスをコイツと呼ぶような女性
は×でも渡辺直美だから感じ悪くないとか)風貌でなくて、全体か
らにじみ出る、なんだかわからんがカッコよさがあった。

皆さんアドリブが多かったのでは?の問いにはひとりを除く全員
が「役者ではないので我々はアドリブする勇気なく忠実に演技を
していました。でも秋山だけひとりでアドリブぶっこんで、ひと
りで走ってた」会場笑い。
ロバート秋山だけ、勝手なことばかりしていたそう。台本にない
セリフを延々としゃべって皆が笑いすぎてNGだらけだった、とも。

ワタシ個人的には、舞台挨拶などでナマ本人は見ていないのだが、
この映画も、そしてこのあとに見た『原宿デニール』もとてもよ
かったので、両作品に出演しているキングオブコメディ今野浩
喜を1日に続けて見ることになり・・やっぱお笑い芸人って演技
うまくてこの人もイイ味出してるよなぁ、などと感銘を受けた。