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て言うほど行ってない人間の

2022/京都国際映画祭

映画祭って楽しい♪

オンラインとホール上映で10/10(月)~16(日)開催。

 

今回、鑑賞したのは6作品。


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全体的に、あまり寄り添ってない気がしてしまった。

 

バッドボーイズ佐田正樹 ”保護司になる”』

作品解説
お笑い芸人バッドボーイズ佐田正樹の保護司体験ドキュメンタリー。
近年では総長系ユーチューバーとしても大人気の彼だが少年時代には保
護司のお世話になったこともある元ヤンチャ男。そんな彼に20余年の時
を経てまさかのオファーが。
法務省から直々に「1か月保護司」という期間限定の保護司活動の依頼が
舞い込んだのだ。
「まだ俺には早い…」と二の足を踏む佐田だったが、「60歳を見越して
やることを前提に勉強させていただく」という形でオファーを受けるこ
とに。この動画は2022年夏、佐田の新米保護司体験の模様を、その時彼
が感じた想いと共に記録した作品である。

 

保護司って、「ウソつかれるのが当たり前、騙されるのが当たり前」、
「笑って過ごすのも1日、怒って過ごすのも同じ1日」と感じている
ことが印象的だった。もっとも、人それぞれで保護司もいろいろ。
ボランティアで大変な活動であるし頭が下がる。

にしても、対象者との面会で「今日は佐田さんから貴重なお話が聞け
ましたね」とか、やたらと佐田さんを持ち上げているのが気になった。
こちらからお願いしたのだから、と気を遣っているのだろうか。
対象者に、ほら良かったでしょう、と言わせている感がありありで
なんか変なドキュメンタリーだったな、という感想。


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ツッコミどころが多すぎ。。。


『ワンダフル旅行社』(中国)

作品解説
機械物理学専攻の大学院生・鍾浩は超高速で現実に対しての模擬実験を
実施している。研究が終了する直前に、母から電話があり、父が運転し
ていた蒸気機関車が間もなく停止することを知った。鍾浩は何度も考え
て、やはり大都会の全てを諦めて帰郷することに。故郷に帰って自分の
研究を役立て、父の事業に力を入れることもできる。最終的な実験を完
成するために、鍾浩はインターネットの掲示板で“加速度”研究領域のエ
リートである―中村理香という人物を見つけた。
父は息子が大都会のチャンスを逃したことを酷く怒っていた。だが息子
の働く姿を見て、理香の影響もあり、鍾浩と父はやっと和解した。そし
て、父は息子の最終的な実験の完成を助ける。同時に鍾浩の故郷である
“嘉陽”も実験の成功で大きな注目を集めっていた。最後に残った一両の
蒸気機関車も保存することができた。皆の努力を記念するため、鍾浩は
これをきっかけに“不思議な旅行社”という会社を立ち上げて、地域振興
に力を注いでいく。

 

 

テンポが遅くて、舞台挨拶で主人公が日本人女性だと知ってびっくり。
中国の男性がずーーーーとメインでストーリーが進むから、彼が主人公
だと思ってた。
冒頭の回想シーンから、現代の主人公登場までが遠すぎる。
そして、昭和感が満載の、とってつけたような苦労エピソード。
両親が亡くなって、姉弟で100万円の借金があり、「もう少し待って
ください」→「いいよー。じゃあ600万円ね」。。。いつの時代だ。
で、主人公の家は小さい賃貸の設定だろうけど家具や雑貨が女子ウケ
するカワイイものだし、キレイめな服や靴や髪型。どこが貧乏なんだ。

中国での実験は、走るSLの中でジャンプしたら過去に戻れる装置作り、
という荒唐無稽でファンタジーなのだけど、やっぱりラストはちょっと
泣けてしまったなぁ。

 

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やっぱ、リリー・フランキー

 

『銃』

作品解説
原作は、芥川賞作家・中村文則のデビュー作『銃』(河出書房新社)。
日本はもちろん世界でも活躍の場を広げている中村自身が “偏愛してい
る” というこの衝撃作を、奥山和由プロデューサーによる企画・製作、
武正晴監督(『百円の恋』『嘘八百』)がメガホンをとり映画化。本作は
フィルムノワールの映像表現により、人間を追及していく純文学性を
もった質の高い作品として描かれている。
主演は、村上虹郎。銃に支配され、徐々に狂気が満ちていく難役の主
人公を熱演。ヒロイン・ヨシカワユウコには広瀬アリス。快活さとは
反面、心のなかに何らかの問題を抱えている女子大生を可憐に演じて
いる。そして、トオルを追いつめる刑事には、怪優、リリー・フラン
キー。他、日南響子新垣里沙岡山天音など、個性派俳優の面々が
脇を固めている。


2019年公開で、私は初めて見た。
ずっと白黒で、ラストのある箇所からカラーになる。鮮やかに。
タバコを吸うシーンがやたらと多くて、設定は現代なのにと不思議。
村上虹郎が、たぶん高卒からしたら「大学生ってあんな風なんだろ」
と思ってそうな悪いほうの学生のイメージ。

銃を手にして、それをどうするか。気持ちがどう変わるのか。
展開に引き込まれて、リリー・フランキーにやられる。
おもしろかった。

『銃2020』もあるそうな。やはりリリー・フランキー

 

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稲ちゃん、もうちょっとなんかしてほしかったな。


『怪奇タクシー』

作品解説
巨匠・水木しげるの下で修業、1994 年「地獄童子」(原作・金田益実)で
デビュー以降、師匠譲りの妖怪物などを中心に描いてきた漫画家、森野
達弥の『怪奇タクシー』(一迅社 REX コミックス刊)を実写映画化。 原作
より「顔のない免許証」、「やせる車」に映画オリジナルストーリーの
「二口女」を加えた、クルマを題材にしたさまざまな怪奇現象を描くコ
メディ要素を含む痛快ホラー⻑編映画作品。
稲田直樹、団長安田といった芸人や本格派俳優の杉浦太陽黒谷友香
そしてバラエティを賑わす熊田曜子山田邦子、さらにアイドルの鹿目
凛やアーティストのダイアモンド☆ユカイ、暁月ななみ等ジャンルを超
えて、豪華キャストが集結。

 

なかなかおもしろかった。
ほんと、キャストがすごい。
舞台挨拶では熊田曜子のセクシードレスに目が釘付け。長~いスリット
に、背中もめちゃ見え。
杉浦太陽は、成人してるような娘がいる父親役に見えないため、監督は
老けさせるのに苦労したとか。
エンドロールのNGシーンも楽しい。

 

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仲間ウチでは楽しそう。。。


『ある公務員〜益田岩船伝説〜』


作品解説
『この村には秘密がある・・・』奈良県にある橿原村役場で働く公務員
「田所眞祐」は社交性のない人間として職場で煙たがられていた。とあ
る朝、中学時代の旧友「柏木彩香」が役場を訪ねてくる。数日前に村内
で起こったリゾート会社失踪事件の真相を調べていると語り、同僚の
「佐々木志のぶ」と共に半ば強引に調査へと巻き込まれていく。3人は
やがて橿原村に隠された秘密へと近づいていき、村の重要人物が秘密に
関わっていることを突き止めるのだが…こじんまりとした宇宙サイズの
物語を歴史深い奈良県橿原市を舞台に描くサスペンスコメディー!

 


コメディなんだけど、「ホラおもろいでしょう」という感じが伝わって、
あまり笑えなかった。
ちょっとこれはハズレだったかなぁ。


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これはよかった~意外なめっけもん。


『遠くを見てみた』


作品解説
源平伝説が残る、石川県津幡町にやってきた新人編集者葵。彼女の使命は
故郷へ兄の葬式に出掛けたまま音信不通になった小説家岡田から原稿を取
り立てること。原稿ができるまで岡田家に居候することになった葵は、そ
こで、同世代の岡田の甥、司や近所に住むともえと交流を深めるうちに自
身の生き方をみつめなおしていく。

 


「んなわけないやろ」ってな設定が少なくないし、どうせ○○が△△に
なるんやろ、と予想ができてしまう話。
ところが、意外とその通りではないのだ。
ラストもすがすがしい。映画祭のラストに見られてよかった。
これはミニシアターで上映してほしい。