2017/沖縄国際映画祭①

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リディアン・ヴォーン、実物のほうがめっちゃイケメン。

 

 

4/20~23開催。
今回も映画あり、お笑いあり、ライブ等イベントあり。
映画館とイベント会場が離れているので残念ながらイベントは
国際通りのお笑いをちょっと見られたくらい。

 

 

『 マイ・エッグ・ボーイ 』(台湾)


卵子の擬人化が楽しいがツッコミどころ満載で、ラストは少し
がっかり。あと、調理台で○○せんとって〜。こんな飲食店イヤだ。


〈作品解説 映画祭サイトより〉
高齢出産という問題に直面した、冷凍食品会社で働く32歳の独身女
性が、自分の卵子を冷凍保存しながら、病気で精子を失っている男
性と出会い、恋に落ちる。

 

(おそらく日本公開はないだろうから、めっちゃネタバレ)

 

女性の妊娠タイムリミットや、女性・男性それぞれの仕事と料理の
冷凍に対する可否まで主題に絡めているところは意外でおもしろい。
無理クリ感は多々あるけれど、加えて女性の母が閉経を迎えたとい
う点は、おぉ、そこもよく自然につなげたなぁと感銘を受けた。

主人公女性は冷凍食品会社に勤務し、話題のレストランのシェフと
コラボしたいと営業するも「冷凍食品は嫌いだ」と一蹴される。
男性は冷凍食材を一切使わず新鮮なものを毎日仕入れて調理するこ
とにこだわり、女性は母子家庭に育ち、忙しい母親の手作り料理が
多数、自宅に常に冷凍されていた。冷凍技術は偉大な発明であり、
愛情とそれは反比例しないと自負している。
女性が再来店してそんな生い立ちと思いをぶつけて帰ると、シェフ
からの誘いが。
男性は冷凍にも少し理解を示しふたりはイイ仲になるが、女性は同
じ頃に卵子凍結保存の話を聞いて、なんとなく自分も卵子を採取し
てその機関に預けていた。そこで職員に「友人は皆妊娠したのにど
うして私だけできないのよ!」とくってかかる見知らぬ女性がいたの
だが、彼女がけっこう重要人物だったりする。

男性は自分の病気を打ち明けるも、女性の卵子の件を知って「結局
こどもが欲しいんじゃないか」と怒り、ケンカ別れのようになる。
それは旅先で、氷のホテルなどがある、これもチョイ冷凍に掛けた
寒〜い国。

女性の母親は、忙しい娘のために今でも時々おいしい料理をいっぱ
い作っては小分けして冷凍庫に入れていく。その母がガンを発症、
そしてある日床が水に濡れ…。
なんと冷凍庫(冷蔵庫)が故障したのだ。修理は翌日にしか来ない、
どんどん溶けていく料理。母の味も愛情も、ずっと続くと思ってい
たのに…。いやいやスゲーな、この連ねかた。

で、たびたび登場する卵子たちの世界。なぜかここにも皆個性があ
り、仲良しにもなればイジメもあり、新参者やいつまでも世に出な
い古株もいる。斬新な設定だ。

で、男性の主治医が「実はあなたの精子を無断で保存していた」と
いうありえない告白で、冷蔵庫故障で涙した女性が電話して再会し、
じゃあふたりでこどもを作ろうみたいにチャンチャン、となるのだ
が、これってめでたしめでたしなのか。

こどもがいなくても夫婦で生きていくとか、その意義に重きを置い
た話になるのかと思ったら、結局こどもを作れる環境がイチバン良
し、みたいになっている。
東京国際映画祭で『OK Darling』というインド映画があった。結婚
至上主義反対、みたいな男女が意気投合して付き合うも、遠距離で
仕事することになり、身近な老夫婦の心温まるストーリーも相まって
結局結婚することになってエンド。
ええっ、やっぱり結婚ていいよねー、で終わってる。私はなんかモ
ヤモヤした。今回もそんな着地でいいのか、とちょっとガッカリ。
こどもいなくてもえぇやん、という問題提起でなく、冷凍したら
えぇやん、か。

それと、レストランの調理台でエッチとかやめてくれへんかな〜。
邦画の『洋菓子店コアンドル』でもあったが、調理前に調理台に
座ってお尻つけて読書するシーンも。
アルコールで消毒してから調理するからって。飲食店みんなこう
なんかな。やっぱり食べ物や調理器具以外乗せんといてほしいゎ。


舞台挨拶では監督と、主演男性のリディアン・ヴォーンが登場。
映画でイケメンシェフの役だったので「うむ。イケメン」とフ
ツーに思っていたのだが、なんじゃこれはー。実物がスゴすぎる。
トム・クルーズの若い頃みたい。
イケメンもイケメン、スーパーイケメンとは彼のような人を言わ
ないと。で、監督は女性で、やはり世界中で問題になっている高
齢出産だから、しかもハイテクで精子卵子を残せることから今
回の発想に至ったと。
「幸せはひとつの形とは限らない、個人個人で違う」「同じく、
ひとりの子を生むのに大事な機会がある」というようなことを
おっしゃった。個人で違うから、決着は私にはモヤモヤだったが、
監督もいろいろ葛藤があったのかもしれないな。


『女々演』これ、よかった~♪ →Yahoo!映画に。
https://movies.yahoo.co.jp/movie/363216/review/1/

 

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サニー・シー・スワンメーターノン、タイ映画で時々見る~♪

『 ギフト 』(タイ)

1話と3話はなんだか大げさだけど、終盤になるにつれあたたかい気
持ちになる。プミポン国王が作曲したのか〜、楽曲はどれもすてき。

〈作品解説〉
プミポン前国王が作曲した3つの楽曲を讃え、GDH(←映画会社の名前
らしい)が贈る、異なった製作チームによって作られた3話によるオ
ムニバス。
困難を乗り越えて生きていく6人の心を舞台に、愛と、人生と、人の
温かさが、優しい調べと共に銀幕へと綴られる音と映像の組曲
本作品は前国王へと捧げられ、年を締めくくるギフトとして全国民
の心へと届けられました。

 

(おそらく日本公開はないだろうから、めっちゃネタバレ)


1話はある式典リハーサルのために国王と国王夫人の立ち位置など
決める役に当たる男女の恋愛ストーリー。
女性が、彼氏の浮気発覚で別れようとする電話をしている。偶然
それを聞いた初対面の少しチャラい男。
もおぉ、どうせくっつくんだろ、その通り。だから長く感じた。
で、1話で進行や裏方をしていたチョイ役っぽい女性が…2話の主役。
男性がこの式典後に海外留学するという設定が3話にも少し出てくる。

2話。電話で母親死亡の連絡があり、故郷へ帰る女性。父親が認知
症で、世話をしていた母が急死したため、娘である女性が退職して
父と暮らすことになる。
母が死んだことを理解しない父。車を運転しようとする父。すぐ徘
徊する父。振り回される娘。母がよく弾いたピアノが放置され、母
の手帳にあった男性調律師に連絡し、調律と、父が好きだった曲を
教えてもらうことに。
ここで男女の仲になるわけではないが、最初はきりきりギスギスし
ていた画面が、母の思い出とともに父親を交えて"ゆったりほっこり"
に変わっていく様子がいい。
娘は父の世話をしながらの再就職先に母の元職場を訪ね、対応した
女性職員が次のメインキャストのひとり。

3話。主人公はヘビメタバンドで有名になれず、カタい会社に就職
した男性。
2話の女性の母が急死したことで、そのポストに役職つきで異動に
なった彼は、机に供花や数珠があることでビビって、このあたりは
少しコメディになっている。
「大丈夫、霊は出ませんから。たぶん」みたいなノリの、2話の
チョイ役女性。
しかし夜のビル内でなにやらおかしい気配を感じたら、それはそ
の女性もメンバーである社内バンドの練習だった。キツい女性(支
社長だったかな)に止めろと言われ、隠れて練習するしかないと。
くだんの男性もサックスで参加することになる。
そのバンドのきっかけが、急死した係長(2話の母親)が音楽好きで
楽器をなんでも演奏できて、皆にも教えるわよ、やりましょうと
持ちかけたのだった。最初は下手で嫌がってたメンバーも、教え
てもらううちに楽しくなり、せっかく彼女が残したものを続けて
行きたいと。でも練習場所がなく、男性が中心になって奮闘する
も、裏目に出てばかりで上司をますます怒らせる。
ラスト、思いきって本社の会議中に本社長に演奏を聴かせて直談
判することに。
ハッピーエンドなのだが、キツい女性上司が実は主人公男性のヘ
ビメタバンドを聴いていたり(このバンド好きな息子がガンガンか
けていて聴かされていた)、2話で父親がいなくなって探したら、
ビルの非常階段でジャズ演奏するサラリーマンたちと一緒にいて
体を揺すっていたり(これは2話のシーンのリフレインで、あぁ社員
が階段で隠れて練習中だったんだなとここでわかる)、「留学中の
息子さん、帰ってきたみたい」とエレベーターで社員たちが目にし
た若いカップルは1話の男女だったり。
おぉ、この上司はあの男性の母だったのか〜。つながっていておも
しろい。

3話が一番、コメディ色を出そうとして特に前半がオーバーな効果
音ばかりで全然おもしろくなくてウンザリしそうだったのだが、お
そらく50代であろう女性の、2話で夫や娘への愛と、3話で同僚や部
下たちに残した音楽の贈り物、これがジーンとくる。2話の隠れた主
人公も、この母親だったんだなぁ。
すごくあたたかい物語だった。ずっと彼らを見ていたいと思った。

 

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『クロス』紺野千春、木下航志奥山和由

『 クロス 』(日本) R15+

ツッコミどころが多すぎるけど…
どうなるんだろう、どうなるんだろう、と展開が気になる映画。
ラスト、めっちゃこわい。


〈作品解説〉
あるジャーナリストによって白日の下に晒された、集団リンチ殺人
事件加害者の現在。これをきっかけに、人間の欲望のマグマが燃え
上がり、もうひとつ封印されていた殺人事件が呼び起こされる・・・。
人間の欲望、嫉妬の渦、そして真の贖罪とは何かを問いかけるエロ
ティックサスペンス。

監督は、日本を代表する映画プロデューサー奥山和由と、『蝉しぐ
れ』にて日本アカデミー賞最優秀撮影監督を受賞した実力派撮影監
督釘宮慎治の2名。
和製スティービー・ワンダーと評される盲目のピアニスト木下航志
が、「映画は観るものではあるが、真の芸術は五感で感じ創造する
もの」という奥山和由の言葉に見事答え、初の映画音楽を担当した。
主演の紺野千春は、愛する人の妻を殺めてしまった過去に苦悩する
女性を静謐な感情表現で見事に演じ、クライマックスの濡れ場では
美しい肢体をさらけ出し新境地を開いた。

 

(今のところ東京で1館のみ上映予定なので、少しネタバレ)


引越で飼い犬を手放すことになる、小学生の娘がいる夫婦。チラシ
を見て引き取りに来た女性に夫が犬を渡す。
後日、仕事の休憩で寄った街の医院で、その女性が受付にいるのに
気づき、声をかける。娘が犬に会いたがっているから連絡先を…と。
男がこの女性にデレデレして「惚れてるやろ」ってすぐわかる。

妻は、過去に殺人加害者グループのひとりだった。自分は見てただ
けで加担していないと言い張っていたらしいが(ラストに真相がわ
かる)、それが"○ちゃんねる"みたいなところでバラされてから、夫
である男は職を変え、引っ越しもせざるをえなくなったのだ。一戸
建てから小さい集合住宅へ。
ジャーナリスト役の斎藤工がスゴい。男にも会って「あなた、ずっと
騙されてたんですよね。彼女は黙って結婚して社長夫人になってノ
ウノウと幸せに暮らそうとしていたんだ」「社長ったって、小さな
会社でほとんど自営業ですから…」
でも妻への不信感はぬぐえない。そんな時に、影のある女性に惚れ
てまう〜のだ。
ところが敏感な妻は男のデレデレを見逃さない。しかも○ちゃんね
るのエゴサーチで自分だけ氏名や住所等がバレてないと安心するう
え、「同じ時期に不倫殺人事件あったよね」というリンク先の画像
が、あの女性に似ている、と発見してしまう。さて、大変。

過去に殺人を犯した(妻は疑いだが)、ふたりの女
一方は刑に服して後悔と贖罪を抱え、目立たないようにひっそりと
生きている。犬を飼うことを保護司が喜ぶほどだ。もっと前向きに
明るく生きていいのよ、と。
一方は、自分は何も悪くない、自分は幸せになりたいしなるべきだ、
3人で今後も平穏に暮らすのだ。それが「私の幸せを壊す人間は許
さない」になる。対照的な女ふたりが、どうなっていくのか。
男と女性は何もしていないのに妻に疑われるが、エロティック・サ
スペンスとあるように、最後には…。(おぉ、ネタバレ〜)

内容はまったく違が『郵便配達は二度ベルを鳴らす』を思い出した。
ラストに、まだ終わってないんだ…というチョッとした衝撃が。

飽きることのないストーリー運びでよかった。すばらしいと思った。
けどチラシには受賞等けっこう立派なことがたくさん並んでいて、
これ読んでから見ると、どうかな。
ちょっと期待しすぎちゃうかもしれないな。
監督によると、斎藤工はほとんどノーギャラ出演らしい。この人の
すごみというか、じりじりとした迫力がよかった。

 

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あいちゃんたち

よしもと新喜劇映画 女子高生探偵 あいちゃん 』(日本)

なかなかおもしろかった。


〈解説〉
「心がきれいな子がほんまもんのべっぴんさんや」と亡き母に言わ
れた藍は明るく優しい女子高生に育った。
藍の天敵は美少女たち。過去のトラウマのせいで“顔のきれいな子は
心が汚い”と思い込んでいるのだ。
そんな藍に『NMB48を爆弾魔から守れ!』というミッションがも
たらされる。綺麗で愛らしいアイドルの中に潜入し、事件を解決す
るなんて最悪だ!だがプロの探偵の誇りにかけて逃げ出すなんてで
きない。
かくして100キロの巨体で歌い踊りながら爆弾魔を追い詰めるとい
う前代未聞の潜入捜査が始まった……。


この感想の文章をなくしてしまってナニ書いたか思い出せないのだが。
あいちゃんが女子高生?・・・って関西以外はあいちゃんはなじみが
ないかな。でもおもしろかった。
筧利夫田畑智子のキャラクターもシリアスでよかった。