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て言うほど行ってない人間の

2021 / (TIFF) 東京国際映画祭①

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©2021TIFF

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第34回東京国際映画祭

2021 年 10 月 30 日(土)〜11 月 8 日(月)

会場: 日比谷、有楽町、銀座地区
グランプリ:『ヴェラは海の夢を見る』(コソボ/北マケドニア/アルバニア)         
観客賞:『ちょっと思い出しただけ』(日本)


今年も東京国際映画祭を取材させていただいた。
会場が六本木から日比谷周辺に変わり、9月まで緊急事態宣言が出ていた
こともあって、映画祭でもレイトショーがなく上映本数が少なかった。
もちろん今年も海外・日本ともゲストが少数でさびしい感じも。
30本鑑賞したので6本ずつ紹介。
(ネタバレしたものは、最後の6本目に数行開けて記載。)

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オープニング作品
『クライ・マッチョ』(アメリカ)

作品解説
https://2021.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3400TOC01

クリント・イーストウッドらしい作品、らしい。
私は詳しくないのでわからないが、悪役の手下がポンコツすぎて、
出会った中年女性とはイイ感じになって、旅を共にする少年とは
絆が生まれて、予想通りで安心するストーリー。

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コンペティション
『アリサカ』(フィリピン)

予告編と解説
https://2021.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3401CMP01

めちゃくちゃカッコいい。カッコいいアクションに、映像。
しかし。ツッコミどころが多すぎる。
悪役が皆優秀なはずなのに、主人公女性はケガして逃げるのが
遅いのに、追ってこない。すぐ追えばすぐ見つけられるのに、
なぜか翌日に延ばす。
追う途中にも止まって、自分達の歴史等を延々と語りだす。
まぁすぐつかまえれば映画は終わっちゃうけど、なんだかなぁ、
なシーンが続くのでビミョーな作品。

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コンペティション
『カリフォルニエ』(イタリア)

https://2021.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3401CMP02

少女がどんどん美しくなるのに注目してしまう。
移民や貧困問題等、社会の考えるべき課題が登場するのに、
フォーカスがいまいちブレている気がして、観賞後にあまり
内容を覚えていない。
あと、叩くことを「ぶつ」とか、値下げのことを「勉強する」
とか久しぶりに聞いた。特に後者は高齢者が使う昔の方言の
ような気がして、字幕もどうなのかなぁと。
カリフォルニエは、Californiaの綴りのペイント間違い。

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コンペティション
『クレーン・ランタン』(アゼルバイジャン)

https://2021.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3401CMP03

紹介どおり、圧倒的な映像美。
世界遺産の4K映像とかそういうのを見ている感じ。
で、「私は人間だ」だか「僕は人間である」だったか、2人くらい
の人物がポエムをずーっと語ったり。
人間である、の詩が何度も登場する。
それだけ。

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コンペティション
『ザ・ドーター』(スペイン)

https://2021.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3401CMP04

めっちゃおもしろかった。
さっさとバレるやろ、とツッコミどころは少なからずあるけれど
二転三転する展開とか、最後はどっちかがどっちかを○○するしか
道はないやろとかハラハラして、結末を迎えても、まだ続きがある。
こういうの大好き。

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コンペティション
『四つの壁』(トルコ)

https://2021.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3401CMP06

うーん。ラストが切ない、ツッコミどころが多い。
少しネタバレ。




初盤で、妻が病気だから早朝の礼拝告知の大音量を止めてくれ、
と係に懇願する主人公。
被害者で善人かと思いきや、音楽家の彼はバンド仲間と部屋で
楽器をかき鳴らし、近隣から何度も苦情を受けている。あれ?
妻と息子を事故で失ったのも、脇見運転の車の少年が殺人罪
されたが主人公もめっちゃヨソ見してて危険運転きわまりない。
自分もちゃんと前を見ていれば、と後悔している。
でも少年を恨んでいるのに少年の母親に、釈放の署名を涙ながら
に何度も訴えられると最後にはサインする。
そして部屋から海が見えなくなったのは彼の幻想みたいな発言も
出て、リアルかファンタジーか不明になる。
よって「?」が多い映画だった。


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