良作いっぱい。けど客席カオス。
第1回 芦屋国際芸術映画祭
9/22(日)〜23(月・祝)
兵庫県芦屋市で開催された初の映画祭。
ショートムービーのみだった。
5分以内の「誰カメ部門」17作品とと30分以内の「コンペティション短編部門」11作品。
キッズシネマプロジェクトという、こどもが主人公の映画があるため、客席は出演者の子、保護者、友だち、祖父母といった身内がほとんどだったと思われる、混沌状態。
「ここ、家やないねんから」とツッコミたくなるくらいのわちゃわちゃで、それが2日間も。。。
私は芦屋市出身というだけで、出演者や関係者の知人でもなんでもない。
こんな単なる客は、果たして何人いたんだろう。数人とか、十数人だったりして。
オープニングアクトは、県立芦屋高校の書道部や吹奏楽部のパフォーマンスで、ムーンリバーや、ヘンリーマンシーニ(たぶん)とかの映画音楽が次々と演奏され、ちょっとミュージカルっぽい演出が楽しい。
特別招待作品は、芦屋市に通学されていた高橋名月監督・中条あやみ主演の短編
『正しいバスの見分けかた』
瑞生桜子アンバサダーとのトークセッションもあり、映画は自然な関西弁でなかなかおもしろかった。
お笑いライブや司会にも携わった「ロングロング」も、芦屋市出身で、地元のこだわりが感じられるイベントだった。
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[誰もがカメラを持つ時代だ部門]
グランプリ 知多良監督『掘る女』
準グランプリ 稲葉天佑監督『望郷』
時間が短いからというより、構成的に、ラストがモヤっとするような作品も散見したけど、ストーリーや問いかけがあったり、単純に楽しめたりと、良かった。
ドキュメンタリーあり、アート系作品もあり。
中島祥太監督の『珠洲 2024』は、元日に大地震のあった地で、明るい映像が流れた後にあの惨状が。
前半部分は、2023年に監督が珠洲に滞在していて撮っていたものだそうだ。
明と暗、映像の力を見せつけられた。
『掘る女』は、主人公の赤いカーディガンがインパクト大。
出演者たちも上手で、クオリティが高い作品で、グランプリに納得した。