

音楽が、ブキミさを増長する。
〈あらすじ〉Firmarksより
空は青く、誰もが笑顔で、子供たちの楽しげな声が聴こえてくる。そして、窓から見える壁の向こうでは大きな建物から黒い煙があがっている。時は 1945 年、アウシュビッツ収容所の所長ルドルフ・ヘス(クリスティアン・フリーデル)とその妻ヘドウィグ(ザンドラ・ヒュラー)ら家族は、収容所の隣で幸せに暮らしていた。スクリーンに映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。しかし、壁ひとつ隔てたアウシュビッツ収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族の交わす何気ない会話や視線、そして気配から着実に伝わってくる。壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか?平和に暮らす家族と彼らにはどんな違いがあるのか?そして、あなたと彼らとの違いは?
冒頭から気持ち悪い。
赤い場面に、不穏な音階の楽器の音。エンディングも、音階の5音が時折り6つになって、規則か不規則か不明な繰り返し。
日本人にとってメジャーでない名前が連呼されて、ちょっと混乱する。ヘスはわかるけど、インゲって何、と思ったら女の子の名前だったり。
大家族で、たぶんきょうだいとかの複数家族でメイドも複数いる。
恵まれた生活でこの家の中は平和なのかと思いきや、後半ではヘドウィグのメイドへの当たりがキツすぎて、こわい。
悲鳴や銃声には慣れてしまって、リンゴを食べて捕まった人物と、捕まえる人物。家のすぐ隣で起きていること、セリフだけが聞こえ、それに対して幼い男の子がひとりで遊びながら「もうやるなよ」とつぶやくおそろしさ。
ラスト、大きな窓のむこうに何が高く積まれているのかとパーンされていくと、死んだユダヤ人の靴だったり。
衝撃の連続だけど、私たちも一緒なんだなぁ。