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て言うほど行ってない人間の

2013/大阪ヨーロッパ映画祭

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(過去分を転記)

11月開催。
20年間続き、毎年楽しみだったのに財政難で残念ながらこの年で
終わってしまった映画祭。

 

 

4本鑑賞。

キューバに咲く花』(イギリス・キューバ

サルサの熱いリズムにのせて贈るキューバの恋と冒険。
姉は左翼の活動家、妹は買い物好きなおしゃれマニア。スコット
ランド人の姉妹は亡き父の遺灰を持って、かつて両親が暮らした
キューバへ旅立つ。しかし到着するやいなや警察が遺灰を没収。
なんとか取り戻そうと、甘く危険なトラブルに巻き込まれていく。

 

“しっかり者の姉&チャラい妹”だと思ったのに・・突発的な旅

の予期せぬ出来事・関係の変遷で、終始惹きつけられる。
まずビジュアルも音楽も明るくておしゃれ。
キューバの情勢もありながら、そんなに暗く感じず、女性好みの
映像だと思う。姉妹の絆もよかった。


『Keep Smiling』(グルジア・フランス) 

低所得でこども3人以上が条件のママコンテストに参加した10人の
女性。優勝のアパートと賞金を目指してがんばるが、同時に不幸な
身の上をさらけだすことに。それでもくじけず、ついに最終審査の
日がきた。2012アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。


コメディなんだけど、同情や痛々しさも入り交じって見てしまう。
アパートと賞金のためなら恥も外聞も気にしてらんない、出場者の
ママたちは明るくもあり、辛い日々もあり。
最終審査は「聞いてないよ!!」でどうなることか。
コンテストの舞台裏はゴタゴタで、それを隠そうとする主催側、
結末も・・なんともいえない後味。


『わたしの名はJin』(トルコ) 

深い山中を行く武装集団のひとり、17歳の少女ジン。
ある夜、彼女は突如として仲間から逃げだす。
強靱な肉体と精神で幾多の危険を交わし、森を彷徨う彼女になぜか
動物たちだけが寄り添っていた。
ジンはついに山を下り、夢だった都会へ行こうと試みるが。


これぞ芸術系、って感じの映画。興味なければ終始眠いかも。でも
銃撃シーンもけっこうある。
私はこの年の東京国際映画祭で見逃したので、ヨーロッパ映画祭で
絶対見たいと思っていたのでよかった。
素人をスカウトしただったかなんだったか、なんせ女優でない彼女
の目ヂカラと、自然が見どころ。


『The Broken Circle Breakdown』(ベルギー・オランダ)

ブルーグラスバンドでバンジョーを弾くディディエとタトゥーサロ
ンを営むエリーゼ。ふたりはひとめで恋に落ち、やがて彼女は彼の
バンドで歌うようになる。結婚し、娘が生まれて幸せに満ちた日々
を送るが、娘が病気になったとき、彼らの愛が試される。


日本公開時のタイトルは『オーバー・ザ・ブルースカイ』。
音楽はイイし、中盤まではフツーに楽しめるのだが娘が・・という
ところでは、ラストに希望を見いだせるというのか逆に救いがない
と思うか。
味わい深いと取るかただ切ないなのか、賛否が分かれると思う。
自分だったらどうなるだろう。どうするだろう。
ずーっと考えてしまった映画。

 

映画祭の楽しみのひとつが、堂島ロールで有名な"モンシェール"
の、バラのフィナンシェとコーヒーがいただけたこと。
朝イチ上映前にふるまわれるので、なるべくそれに合わせて鑑賞
したものだ♪
フィナンシェにはプレーンやフランボワーズ、チョコレートや
抹茶味があり、数年行っていたので全種類いただいたと思う。
バターたっぷりでおいし~い。
2014年は見送り、という記事を見てから、以降開催されていない。
復活は難しいだろうな。残念。