映画祭に行こう 映画館に行こう

て言うほど行ってない人間の

パラレル・マザーズ


本当の意味で「墓穴を掘る」って…

 


『 パラレル・マザーズ  』(スペイン/フランス) 
                                                

                        

〈あらすじ  ヤフー映画より〉
フォトグラファーのジャニス(ペネロペ・クルス)と17歳のアナ(ミレナ・スミット)
は、同じ日に同じ病院で娘を出産する。ところが、娘セシリアの父親である元恋
人の言葉をきっかけにジャニスがDNA鑑定を行ったところ、自身とセシリアに血
のつながりがないことが判明する。そして1年後、ジャニスは偶然再会したアナ
から、彼女の娘が亡くなったことを告げられる。

 

 

初日の東京で見逃し、大阪でも見逃し、宝塚でやっと見られた。

鮮やかな赤がさすがアルモドバル♪
あらすじを見ていたので、自分のこどもでないことをどうするべきか、
展開が進むにつれて、言うのか、このままずっと言わないのか、と
そっちばかりに気をもんでいた。
が、それを決めてからはなんだかあっさり。
冒頭の、祖父たちの遺体を探す、そちらもメインだったのね。
真実を公にすること、それを忘れることなく語っていくこと、主人公
ジャニスの「若いからって知らなくていいことじゃない」みたいな
セリフが印象的。

祖父はどうして逃げなかったのか。
「家族と一緒にいたかったからではないかしら」
そうだよねぇ、逃げたところで、内戦が続いたら家族とは一生会えな
いのかもしれない。家族も殺されるかもしれないし。
墓穴を掘る、という言い回しが初めて悲しすぎると思った。