Netflixオリジナルドラマ『火花 』
映画ではないが、昨年の芥川賞受賞作のドラマ化。
6/3〜世界190ヵ国で配信される。
映画祭では全10話のうち、1〜3話が上映された。
2時間ドラマか映画にしてほしかった。連続ドラマだとダレる。
〈作品解説〉
売れない芸人の徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷と
電撃的に出会い強く惹かれ、「弟子にして下さい」と申し出た。神
谷は天才肌であり、また人間味に富んだ人物。
「いいよ」という答えの条件は「俺の伝記を書く」こと。神谷も徳
永に心を開き、二人は頻繁に会って、神谷は徳永に笑いの哲学を伝
授しようとする。吉祥寺の街を歩きまわりさまざまな人間と触れ合
うのだったが、やがて二人の歩む道は決定的に異なっていく。徳永
は少しずつ売れていき、その一方で、神谷は少しずつ損なわれてい
くのだった。
そしてある日、神谷は徳永をはじめ関わるすべての人々の前から借
金を抱えたまま姿を消してしまう。神谷のいない日々を淡々と過ご
す徳永。そして一年後、二人は再会するのだったが。
お笑いという賑々しい世界の周辺で生きる女性たちの姿や、芸人の
世界の厳しさも描きながら、驚くべきストーリー展開を見せる芥川
賞受賞作。
少しネタバレになるが・・・
1話のおわりは、大阪拠点の神谷が東京へ来るという知らせ。
→おぉ、東京で何かが起こる?次が見たい! →特に何もなかった。
2話の最後は、あるオーディションで主人公が100組中3組に残る。
→おぉ、いよいよ主人公たちが売れて、神谷と溝が?→なかった。
3話でやっと門脇麦が登場、ラストは次への展開を期待するものナシ。
1話と2話のラストうまい!と思ったけどそれだけで劇的展開はない
し、波岡一喜はぶっきらぼうな神谷役はよかったけど、なぜ主人
公徳永(林遣都)は彼に惹かれるのか、1話目でも魅力がわからない
し、3話見ても全く・・・。
ということで、続き見たい!10話まで見たい!とは私は思えなかった。
2時間で見せてくれるなら、最後まで見たい。
(↑その後NHKで放送されて全話見た。映画版よりはよかった。
それにドラマ版も、やはり俳優たちの存在感がすごい。)
『 任侠野郎 』(日本)
エビスさん、べつにそんなにカッコよくは・・・ない。
〈解説〉
かつて小里組若頭の柴田源治は伝説のヤクザと呼ばれていた。
しかしある事件により組は解散。長らく姿を消していた源治が街に
戻ると、そこは女組長・時子率いる正岡組と榊組の熾烈な利権争い
が繰り広げられていた。過去の因縁により正岡組に肩入れし、争い
に巻き込まれていく源治だったが…。
主演・蛭子能収×脚本・福田雄一で贈る、新たなる任侠映画。
時間を間違えて10分ほど過ぎてから見始めたので、最初のほうはな
んだかわからなかった。
でも、なんだかな〜、ステレオタイプのヤクザモノって雰囲気かな。
柳楽優弥の目ヂカラは相変わらずスゴい。
ネタバレはしないが、“実は悪役”のヤツ、観客は正体を見せられてる
けど、劇中のアノ人それわからんってバカじゃね、なんて思ってしまう。
舞台挨拶で、蛭子能収はセリフなどを覚えるのが大変だったようで、
でも本人は自画自賛というか、「オレがんばりましたよねぇ?」みた
いに何度も言っていた。
監督は彼を絶賛していたが、共演の橋本マナミは苦笑。セリフ覚え
や撮影進捗については監督も「うーん」みたいに困っていたので、
蛭子能収は「アレ?」・・・
周囲との温度差に本人が面食らっていたようだ。らしいな〜。
『 ホラーの天使 』(日本)
前半、“金返せ映画”だと思った。でも後半・・・もっかい確認したい。
〈作品解説〉
若手注目女優・葵わかな主演、奇才・長江俊和監督が贈る本格ホラー。
映画の舞台は、現在はスタジオとして使用されている廃校。そこには、
撮影の待ち時間を過ごす二人の若手女優、合宿生活を送る3人のアイド
ルユニット、ネタ合わせを続けるコンビ芸人がいた。
そして、そのスタジオでは、イジメで地下室に閉じ込められ、そのま
ま行方不明になったという女子生徒の事件をきっかけに、"アザミの呪
い"と呼ばれる様々な怪奇現象が起こっていた。女優・アイドル・芸人
らは、思いもよらない恐怖体験を次々と重ねていくことになり…。
フェイクドキュメンタリーで、カメラは監督ではなく、俳優がずっと
回している。ずっとインタビューのような映像が続き、飽きる。この
3組がなんなん、なにが起きるん、早ょ何か起こして。って感じ。
まぁでも後半やっとコトが起こってからは・・・アレ、前半に伏線が
あったんだ、忘れてる〜、もっかい見せて〜、と焦ってしまう作品。?
『 アローン・イン・ア・ヴァリー 』(スリランカ)
これは、分かれる。退屈といえば退屈、でも、私は「わかる」とは
言わないけど、やっぱりもっかい見て確かめたい。
〈作品解説〉
時間が止まった世界に導かれたビシュワ、サラカ、マヤ。彼らを取
り巻くミステリーや未知との遭遇は、想像を遥かに超越していた。
舞台挨拶で「この映画の見どころは」と聞かれた監督が「説明のし
ようがない」とおっしゃっていた。ほんと、あらすじも説明できない。
何かバラバラのようでいて「またか」と思う繰り返しでもあったり
して、でも最後に「えっ」うわー、もっと最初ちゃんと見とけばよ
かった、と後悔する。
スリランカ初のデジタル映画だそうで、内容も斬新。
ただ、ヒゲのおっさんの顔アップがやたら多いのはちょっとなぁ。
でもものすごく印象深い作品。